A Perfect Night For Bananafish

だがそれを語るには人生は短すぎる

カメラを止めるな!

みた。

kametome.net

予告は見ないほうがいい。面白さが半減してしまう。
つまり予告を見てしまったわけだが、それでもなお噂通り面白かった。
もちろんあなたが映画を未見ならこの記事も読まないほうがいい。

以下内容に触れる


ワンカット(長回し)のゾンビものを生放送でやるというだけでも挑戦的なのに、後半その様子を別アングルからトレースしちゃうという大技。前半に感じた違和感の数々が丁寧に漏れなく回収されていくのが本当に心地よく、しかも面白おかしい。劇場からも自然と笑い声が出る。

撮り終えたあとのキャストの笑顔と一体感が実に清々しく、その大団円さにこちらまでキャストたちとの一体感にとらわれてしまうくらいだ。
だが、前半に演じられたフィクションとしての劇中劇の裏側となる後半もまた演じられたフィクションであり、しかも作品全体がフィクションであるという、嘘に嘘を塗り重ねた入れ子構造のメタフィクションとなっている。エンディングではさらにそれを撮影している様子も流れるという自己言及まである。
こちらは一定して観客であるはずなのに、視聴者になったり裏方の傍観者になったりと自分の役割が揺さぶられる。メタフィクションをこえてパラフィクションの様相まで呈している。

このとき「読者」は、虚構内存在でも虚構外実在でもない、実に不思議な様態を露わにすることになる。

プロットは思いついても実際に撮ってしまったところが実に素晴らしい。役者のみなさんの「演技している演技」もよい。

数日前話題なった、監督のお父様の記事
上田慎一郎 カメラを止めるな

これは映画を見てからもう一度読み返したほうがいい。最後の写真になにかを感じるはずだ。これもまたもしかしたら演出なのか...

伝わりにくい個人的みどころ
  • ドンッ。ホケキョ。
  • 戦ったり戦ったりなんかする
  • なにこれダサかっけぇ~
  • 最後のカメラが空高く登っていくところ
  • ムスメのTシャツ

映画監督志望の日暮真央(ムスメ)は「スカーフェイス」「タクシードライバー」「シャイニング」といった渋い映画の黒Tシャツを着ていたが、後半「One Cut of the Dead」スタッフTシャツに着替えたことにより、それら映画と肩を並べるかのようなカタルシス

ムスメの着ていたTシャツの俳優たちはフランシス・フォード・コッポラがまとめて非難した面々だ。
コッポラ監督がパチーノ、デ・ニーロ、ニコルソンを非難! : 映画ニュース - 映画.com https://eiga.com/news/20071022/5/