A Perfect Night For Bananafish

だがそれを語るには人生は短すぎる

万引き家族

みた。
gaga.ne.jp

内容に触れるのでネタバレは注意。

淡々と時が流れていく感じ。
血縁のない疑似家族。平たく言えばシェアハウスってとこか。悪く言えばアジト。
あるいはアンネ・フランクの隠れ家。
教訓もなにもない。だから素晴らしい。ただただ淡々としている。

砂浜で足にセルフ砂かけババアしたかと思うと、帰ってきて間もなく土かけられちゃうとかなかなか。

ラスト子どもたちの視線の先が明かされない。
亜紀が開けたあの家。部屋の中からのショットはあるけれど、そこに何を見たのかはわからない。
祥太がバスで振り返った視線の先。そこにはお父ちゃんはいたのか。
りんがバルコニーの隙間からみたもの。

散々彼らの生活をのぞき見したうえに、それを最後の最後までかすめとってしまうというのも酷であろう。
と、ここで見て見ぬふりをするのはどうなのか?という気にもなる。
答えがすぐに出せないものだから「考えさせられる映画でした~。」って濁してしまいがち。

人間、追い詰められると信じられないくらいよくわからない倫理観で自分を正当化する。
自分は悪くないとか、しょうがなかったとか。
理性が戻っていざ振り返って「ああやっぱりそういうのだめだよね」って素直に思えるならよいが、
冷静になってなお、腑に落ちない、みたいなときは自分を信じてみるのもよいのかもしれないと少し思った。
後ろめたさみたいなもの気にしてしまいがちなので、自分の場合はそれくらいの方がよい(だから犯罪に手を染めようということではない)。

太宰治の「葉」を思い出す

「安楽なくらしをしているときは、絶望の詩を作り、ひしがれたくらしをしているときは、生のよろこびを書きつづる。 春ちかきや?」

家に帰ってきてそうめんをゆでた。夏だからな。

伝わりにくい個人的みどころ
  • ただいま~(工事現場で)
  • 髪を切られているときの足
  • 雪だるまつくろう