A Perfect Night For Bananafish

だがそれを語るには人生は短すぎる

火星ダーク・バラード

火星ダーク・バラード (ハルキ文庫)

火星ダーク・バラード (ハルキ文庫)


読んだ。


「魚舟・獣舟」所収の「小鳥の墓」を先に読んでおいたのはよかったかもしれない。
上田早夕里「魚舟・獣舟」 - A Perfect Night For Bananafish


上田氏の物語はなぜか読むのに時間がかかってしまう。
それも最初、世界に入り込むまでで、3分の1も読み進めればあとは一気にいける。
ハードボイルドな設定が、とんでもない超能力のB級っぽさを制しているのに感心する。

「いま、すべてを公表してみろ。科学に理解のない人間が、テロリズムで計画を押し潰すだけだ。」
「だから内緒でやりましょうということか。その段階で、すでに何もかも間違いだ。いいか。いますぐ、すべての情報を公開しろ。地球と、それ以外の場所に住む全人類に議論をさせて、自分たちの未来は自分たちで決めさせろ。私が欲しいのは、どんな未来が訪れても、誰もが自分の選びたい生き方を選ぶことのできる社会だ!」

これは最近読んだ、Gene Mapper -full build-のテーマそのものだ。
Gene Mapper -full build- - A Perfect Night For Bananafish

お気に入りセリフ

「行きなよ、アディー。あたしとジグが行けなかったところまで、あんたたちはかならず行くんだ。あたしたちの代わりに」

「誰でも、知らない間に罪を犯す事はある。だからもしそれに気づいたら、罰を探すよりも、
どうやったらそれを償えるのかを考えたほうがいい」

「人類に進化なんてものはない。ただ、適応があるだけよ。環境への過剰な適応がね」