A Perfect Night For Bananafish

だがそれを語るには人生は短すぎる

森見登美彦「ペンギン・ハイウェイ」

読んだ。以下内容に触れる。

他の作品のようなダメ大学生ではなく、立派な小学生が主人公。
登場人物の構成はハリーポッター的な感じ。
ペンギン、クジラ、コーラにコウモリ、レゴブロックやパラソル、川、草原、森、給水塔、海
モチーフがどれも印象的。

世界の果てや死について考えたときの頭がツーンとして耐え難い不安に襲われたときの気持ち。
アオヤマくんの妹が母の死を思い泣くシーン、断食したあと夜中に食べる母のサンドイッチとかそういうのにキュンとくる。

それにしてもアオヤマくんは出来過ぎじゃないのか。ちょっとするとアスペルガー的だけど。ウチダくんの多世界解釈もなかなか。しかし登場人物はなんでみんなカタカナなのだろうか。
自分が小学校4年のときはもっとぼんやり生きていたような気がするが、それでも人生としては最高に楽しかった頃でもあるな。

最後に世界の果て(?)で念願の海を憧れの歯科医院のお姉さんと見た後、乳歯が抜けてオトナになるあたり、なんだかとても切ないのである。長い夏休みが終わってしまうあの感じ。もう二度とは味わえないんだろうなあ。

関係ないが、最近通勤ルートを変えたりしていたのだけれど歯医者がガラス張りで受付が見えるようになってて、その受付のお姉さんと一度たまたま目が合ってしまった。次にまた通った時もふと目が合ってしまってなんだか無駄にドキドキしたりして、ああなんかよいものだなあと思ったりしたのでした。関係ないね。