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A Perfect Night For Bananafish

だがそれを語るには人生は短すぎる

森見登美彦「恋文の技術」

恋文の技術

恋文の技術

友人が貸してくれたので読んだ。

守田一郎という学生が複数の人間に宛てて手紙を書くのだが、相手によってさまざまな人格を使い分けている感じや、それでいて個性は崩さないという辺りがすごいなあと思う。
返信の手紙は公開されていないのに、きちんとつながりが見えるのもすごい。
まめに返事を返す仲間たちも非常に愛すべきキャラクターである。

他人の恋路にチョッカイを出すのは実に楽しそうだ。
そして恋文はおそらく書いては消している時が一番楽しいのである。
そういう青春を送って来なかったのでうらやましく思うわけである。
恋心を周囲の勘の良い人間に悟られたりするの、よいよね。忍べない恋心、よいよね。
最近はまあメールやらメッセンジャーやら便利な伝達手段が増えたものだが、恋文、よいよね。

恋文を書くとき「恋文を書こうとしないこと」は非常に大切な技術だな。
おそらくこれを忘れると後々になって、布団の上をのたうち回るほどの悶絶をすることになる。のだろうきっと。黒歴史というやつだ。
偉大な作家にでもなろうもんなら、死後すべての書簡が集められスキャンされネットや博物館で晒されるに違いない!
ああ、どうしよう。ハズカシイ!

杞憂である。


伝わりにくい個人的お気に入り
・ナメクジ
高等遊民
・天狗ハム
・スキヤキ