A Perfect Night For Bananafish

だがそれを語るには人生は短すぎる

門井慶喜「お探しの本は」

読んだ。

おさがしの本は (光文社文庫)

おさがしの本は (光文社文庫)


ビブリオ・ミステリ。腸炎じゃない。本の方。

図書館のリファレンスカウンター舞台の短編連作。
実在するさまざまな本をうまく使って、ときには論理的に、ときには力ずくで利用者が探し求める本を見つけ出す。
これがまた実に読ませる。登場人物もみな魅力的。
後半は図書館存続をかけた壮大(?)な話になっていくわけだが、
そういえばちょうど最近佐賀県の武雄市図書館がTSUTAYAに運営委託するニュースがあった。
TSUTAYA、公立図書館運営へ 佐賀・武雄市が委託 / 西日本新聞
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/local/saga/20120505/201205050001_000.jpg

TSUTAYA(ツタヤ)を運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)と佐賀県武雄市は4日、武雄市図書館の企画・運営に関する提携で基本合意したと発表した。CCCが指定管理者として来年4月から図書館を運営し、開館時間を延長するなどサービスの向上を図る。

 武雄市図書館の運営費は年間約1億4500万円かかっているが、同市はCCCへの委託で1割程度減らせると見込む。この日都内で会見した樋渡啓祐市長は「サービスを向上しつつも経費を下げるために、民間のノウハウを提供してもらう」と述べた。

 CCCが公立図書館を運営するのは初めて。

武雄市FacebookiPadアプリなどネットを活用した先進的(?)な取り組みをしている。今回のTSUTAYAへの委託はTポイントカードを導入する模様。
Tポイントがたまるなど新たな人を呼び込める半面、民間企業に情報が流れるのはどうかという懸念もあるようだ。オンブズマンによる開示要求はどこまで受け入れられるのだろう?
特定の企業の商売に貸し出し傾向のデータとか使われるかもしれないというのは心情的にキモチワルイというかクヤシイ感じはするね。

ちなみに図書館の民間委託自体は武雄市がはじめてというわけではないようだ。
株式会社図書館流通センター(TRC) || 図書館総合支援企業

結構あるのね。知らなかった。