A Perfect Night For Bananafish

だがそれを語るには人生は短すぎる

ねじまき少女

読んだ。世界ふれあいバチガルピ。

ねじまき少女 上 (ハヤカワ文庫SF)

ねじまき少女 上 (ハヤカワ文庫SF)


ねじまき少女 下 (ハヤカワ文庫SF)

ねじまき少女 下 (ハヤカワ文庫SF)

前半世界に入り込むまで、慣れないタイ語や新しい用語に頭がクラクラするが、登場人物一周するとわりとすんなり読めるようになる。
各章が異なる人物の視点から描かれており、その人物が一周することで物語の構造が理解できるからだ。

http://en.wikipedia.org/wiki/The_Windup_Girl
によると、biopunkというジャンルになっている。確かにサイバーパンクの金字塔「ニューロマンサー」のようなオリエンタルな世界感だけど、
化石燃料は枯渇しちゃってサイバー感もスチームパンク感もない、遺伝子工学でドロドロの感じ。

日本からやってきたねじまき少女は、メイドっぽくもあり、攻殻機動隊の草薙っぽくもある。チェシャ猫の擬態も光学迷彩的。
いじめ抜かれて覚醒するエミコとかさ、作者はアキバ系アニヲタなのか。日本人のロボット技術の斜め上方向な感じはよく抑えてる。
日本人はやたら礼儀正しい感じに描かれているので日本贔屓なのかもしれない。

アンダースンは名前からしてマトリックスっぽいし、ギ・ブ・センはウィリアム・ギブソンなのかと思わせる。
と、こういう設定では楽しませてくれるけど、話はちょっと退屈。最初はハードボイルドな感じだけど、後半に行くにつれ雰囲気薄れて来る。
最初の雰囲気のまま行って欲しかったけど、ちょっと話が散らかっちゃった感じ。複数視点のせいで感情移入があまりできなかったのかも。
個人的にはねじまき少女のお話というよりはホク・センのお話という感想。だから最後のエピローグは映画のA.I.みたいな感じで蛇足っぽく感じた。
急にファンタジーっぽくなっちゃうのよね。ここがなんだかアメリカン。
あとなんか全体的に赤い。血出すぎ。人死にすぎ。

まとめると、エミコ イズ "ホット" ガール.

下のp.219はアカラットがアラカットになってた。