A Perfect Night For Bananafish

だがそれを語るには人生は短すぎる

輝く断片

輝く断片 (河出文庫)

輝く断片 (河出文庫)

読んだ。

取り替え子

妖精赤さんの話。ほのぼのホームコメディ。
ウォーミングアップってとこか。

ミドリザルとの情事

「ジャングルでサルを一匹捕まえて体を緑色に塗ると、ほかのサルたちがよってたかって噛み殺しちゃうんだって。自分たちと違うから。危険だからじゃないのよ。一匹だけ違うからっていうだけの理由」

緑の猿...

集団って何をしでかすかわからない怖さがあるね。個人じゃ持ち得ない力を持つ一方で、集合知となるとあまり言い結果になるとも限らない

なんだか憎めない社会復帰プログラム専門家の大男フリッツ・リースは何かとんでもないものを復帰させちまう。

旅するいわお

一発屋の作家の話と思いきや、なんだか壮大な話へ。

みんな恐怖から卒業し、一見爽やかなハッピーエンドに見えるのだけど
「もう、何も怖くない!」ってのはある意味死亡フラグにも見えて、なんかゾッとするのだ。それすら感じなくなるのだろうけど。

君微笑めば

読み終わった後、もう一度最初に戻ると「おれ」の誤算がわかる。
ちょっと他人を見下す感じへの憎悪みたいなのがこの作品をはじめ、他の作品からもにじみ出てるように感じる。

おれであることは孤独な仕事だ。他人がやっていることよりいいことを―他人よりうまく―やるのは、
ある程度までその行為自体が報酬みたいなものだ。

その通りだから心にチクリとくる。

「おれ」曰く、

『どんなものも、完全になにかであることはない』

どんなものも幻想にすぎないという。これをなんとかするには

すべてを信じることだ。

だそうだが、「おれ」はすべて信じることができたのだろうか。

ニュースの時間です

上の「ミドリザルとの情事」では社会復帰プログラムの専門家が出てきたけど、この話にも精神科医が登場。

『精神医学の目的は、異常者を社会に適応させ、患者の社会に対する有用性回復もしくは向上させることにある』

俺もしばし休職していたけど、ここは納得いかない部分があるんだよね。あくまで社会が正しいという前提だからさ。
「集団のシステムに属する以上、それに耐え切れないものはイラナイ子になっちゃうから頑張ろうね、ミドリザルみたいにフルボッコにされるからねー。」
といわれてもね。
社会の悪い部分についてはそこを治すのではなくそれに適応できない「異常者」を修正することで維持するってさ、ちょっと悲しいよね。

というわけでなんだか憎めないこの精神科医もまたとんでもないものを世に解き放ってしまう。

マエストロを殺せ

ジャズ+ミステリー。いるよね、すごい人って。スポーツ万能、頭脳明晰、容姿端麗、性格もひねくれてなくて何をやっても卒なくこなすどころか最高のものを仕上げ、みんなから好かれ、絶大な信頼を得てる人。
でも、だからこそ恨まれる。妬まれる。人間って怖いね。
コミカルな展開だが、内容は悲劇だ。

深く考えるとき、下唇を歯で押さえ、それからぽんと放す癖がある。

なんかイイ

ルウェリンの犯罪

アイヴィさんがけなげ過ぎて...。なんでルウェリンなんかを...。

輝く断片

表題作。わりとグロイ出だし。
奇想コレクションの表紙にも出てくる青いウサギ。そして麻薬... ハッ!!どこかのアイドル...


輝く断片 (奇想コレクション)


Back to the futureのマーティー・マクフライには"chicken(腰抜け)"って言うとブチ切れたけど、
本作品でのNGワードは"I don't need you(用なし)"だ。 用なし形の男!!


洋梨形の男 (奇想コレクション)


役立たずより、悪い感じがするよな。必要とされていないってツライよね。
あと無限ループって怖いね。