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A Perfect Night For Bananafish

だがそれを語るには人生は短すぎる

NOVA 2---書き下ろし日本SFコレクション

今度のNOVAも豪華キャスト。

「かくも無数の悲鳴」神林長平

スターウォーズとかラリイ・ニーヴンの「ドラコ亭夜話」みたいな。
ハードボイルドだねえ。
ゴキブリ集合体はアバター集めたサマーウォーズみたいにも。

レンズマンの子供」小路幸也

なんだか童心に帰る。小学校の図書室を思い出す・・・ような気がするが、僕は小学校の頃はろくに本を読まなかったので嘘の思い出だ。
図書室で本を読む時間とか、テキトーに読んだふりしてたし。
昼休みにダッシュで図書室に本を借りに行ったのは覚えてるけど、何読んだか覚えてないし、そもそも借りたのかすらも思い出せない。
A5サイズの本みたいな木の板があって背に番号がついてる。棚から本を出したら代わりにこの板を入れておく。番号を覚えておいて、本を読み終わったらこの番号の板を探して元に戻す。っていうシステムだった。僕はグレーの板が好きでね。

「バベルの牢獄」法月綸太郎

このお話読む前から確かに感じていたこと。電子書籍って"厚み"がわからないのよね。
「スクロールバーみたいなのでどれくらい読んだのかわかるだろ」って人もいるだろうけど触覚としての実感がないの。
残りページが少なくなってきて「あーお話終わっちゃうー」って感じがわからない方がいい人もいるんだろう。映画だと僕もそう思う。
小説だと読むスピードは自分で制御できるから、クライマックスはちょっと大事に読み進めたり。そこは電子書籍でだって同じ
紙だとここまで読んだぞっていう道のりが重さで伝わる達成感があるの。
ビデオゲームの画面の中でパチンコやるより、パチンコ玉がジャラジャラ出てきたほうがうれしいみたいな。パチンコやったことないからシランけど。
読んでいて3つ程思い当たった。
■「タンジェントグレッグ・ベア
タンジェント (ハヤカワ文庫SF)
■「今日の早川さん」COCO
2008-09-18 - coco's bloblog - Horror & SF

の変形みたいな
■「めからかいこうせん」もうひとつの研究所
めからかいこうせん(もうひとつの研究所パラパラブックス) (Flipbook もうひとつの研究所パラパラブックス Vol. 2)
読み終わった後パラパラめくって思い出す。

「夕暮にゆうくりなき声満ちて風」倉田タカシ

ワーイ!楽しい。

そして迷子になった。

「東京の日記」恩田陸

戒厳令の敷かれた東京。いつの時代だって、どんな状況だって、どこの国の人だって、女の子はスイーツ大好きなのだ。
これは和菓子食べたくなるなあ。男だけど。
淡々と語られる東京の日記。時代背景は現代なのか、あるいはごく近い未来なのか。
なのにとっても昭和のにおいがする。AKIRAのネオ東京みたいな感じ。

「てのひら宇宙譚」田辺青蛙

シュールな悪夢のような。そしてコミカル。
これほど短いのにやたらとビジュアル中枢が刺激される。
寝る前に聞かされたらトラウマになる民話のような

「衝突」曽根圭介

SF好きが喜びそうなガジェットがふんだんに詰め込まれてるなあ。
オチのそれは僕も前からそう思ってた。
クモ恐怖症(アラクノフォビア)はWikipediaの項目にもなってる程。でも要出典多い。
クモ恐怖症 - Wikipedia
肉体は地に残り、データとなった魂は宇宙へ昇っていく・・・のか。
それにしても、そんな<衝突>後も軌道エレベーター無事に残ってるんだろうか...
人類の復活の日のために人を殺してでもそれを守る任務ってのもなかなか滑稽な話だ。

「クリュセの魚」東浩紀

上の「衝突」も火星のクリュセ平原から始まったが、これもまたクリュセ。
前半は「〜した。〜た。」と過去形語りが延々続くのでちょっとイライラしながら読んでた。
なんだこの小学生の作文は・・・と思ったけど実際主人公小学生なのだからしょうがないか。
確かに最後の章は対応するかのように現在形語りが続く。
血を守ること...種を守ること...
イマドキの深夜アニメとかみてるような感じだったなぁ

「マトリカレント」新城カズマ

神話のような・・・つまり意味がよくワカランというか。ネットの広大な海のようにもとれるが。クラウド以前のディープコンピューティングを想う。
章番号がナゾ。

  • prologos=0(sg./pl.)
  • 3(sg.,f/m)
  • 1(sg.f.)
  • 2(sg.,f.)
  • 3(pl.)
  • 3(sg.,m.)
  • 2(pl.,f.)
  • 1(pl.,f/m)
  • epigraphe=0(sg./pl.)

プロローグとエピローグがあって、sgはsinglular(単数)、plはplural(複数)か。fとmはfemaleとmaleかなあ。
数字の並びはなんだ?

「五色の舟」津原泰水

見世物小屋の陰惨な感じ。そして必ず未来を言いあてる人の顔をした牛「くだん」
パラレルワールドに飛んだとしても自分は自分。イケメンになるわけでもなく肉体はそのままだ。
結局「心の置きどころの問題」...か。
僕が明日からパラレルワールドに飛ぶとしてもやっぱり嫌な思いでも全部まとめて連れて行きたいと思う。
それが今の自分だからなあ。

聖痕宮部みゆき

なんだっけなあ。神か悪魔かわからない見えない大きな力に突き動かされてるっていう似たような話、どこかで読んだような。あるいはみたような、もしくは聞いたような。
実は僕がそんな話に一度も触れていないとかだったらそれはそれでまた怖い。
人間は偶然が重なるとそこに何か超科学的なものを信じたくなる。信仰。モラルとか教義すら超えた信仰心。

「行列」西崎憲

百鬼夜行?アニメのパプリカの夢のパレードみたいな。なんだかよくはワカラン。
そして、お祭り騒ぎが終わった後の物悲しさ。なかなか味のあるチルアウト。