A Perfect Night For Bananafish

だがそれを語るには人生は短すぎる

冷たい方程式

冷たい方程式―SFマガジン・ベスト1 (ハヤカワ文庫 SF 380 SFマガジン・ベスト 1)

冷たい方程式―SFマガジン・ベスト1 (ハヤカワ文庫 SF 380 SFマガジン・ベスト 1)


SF7編。

接触汚染

キャサリン・マクレイン

1950年の作品だそうで、

ジューンは急いで船内電話を取りあげると、番号簿と首っぴきでダイヤルまわした。

のような、「古い未来」を味わえる。いまどきダイヤルまわすって・・・と思いつつ、さらに未来にはまたダイヤル式になっているかもしれないから簡単には笑い飛ばせないのだけど。
内容はなかなか哲学的。外見の変わってしまった恋人を愛せるか、そして外見の変わってしまう自分を受け入れられるか。しかもイケメンになるのだよ。

大いなる祖先

F・L・ウォーレス

あまりピンと来なかったな。
それにしても、この作品が書かれた頃って「水栽培」がトレンドだったのかな。上の「接触汚染」でも水栽培係出てきてたし。

過去へ来た男

ポール・アンダースン
なんだか落語風に訳されてる。江戸っ子か!
過去へやって来ちゃった男がさあどうするのか→どうにもならない・・・のだが、最後はなぜか爽やか。

祈り

アルフレッド・ベスター
ハードボイルドっぽく始まるのだけど、最後はなんだかいろいろぶっ飛んじゃう。
最近「エスパー」って言葉は聞かなくなったな。

操作規則

ロバート・シェクリィ
ハケン(ただし超能力者)のトリセツ。
4つの規則で人間を機械のように扱う・・・といってもまるで精神疾患の患者と接する方法だ。
ライフハック的に「ビジネスを加速!能力を最大限に引き出す4つの方法」みたいなこと。人間そう簡単にはいかないってことだ。

冷たい方程式

トム・ゴドウィン
方程式もの - Wikipedia
の項でこの作品を知って、ずっとこの本探してたの。クリックで買えるけど、なんとなく手にとってみてから買いたかった。
そしてこのWikipediaの記事でネタバレしてたにも関わらず、うるっと来たよ。ああもうお兄ちゃん!

信念

アイザック・アシモフ

「空を飛んでいる夢を見たことがあるかい?」

夢で長いこと見ていたストーリーが、覚める瞬間現実で起きていることにぴったりつながる話を読んで、変分原理(最小作用の原理)をふと思い出した。
ハチャメチャなストーリーがすんなりつながっちゃうのは、何かエネルギー的に安定しちゃうんだろう。




ところで、本書はSFマガジン・ベスト1ということなので、次は2を読んでみようと思ったら、なんだか入手が難しい感じになってるのね。そう言われると欲しくなるよなちくしょう。