A Perfect Night For Bananafish

だがそれを語るには人生は短すぎる

神曲

神曲

神曲

人生の道の半ばで
正道を踏みはずした私が
目をさましたときは暗い森の中にいた。

この「私」とはダンテのことで「人生の道の半ば」とは35歳くらいを指す。

そのダンテに向かって、古代ローマの詩人ウェルギリウスの亡霊が問いかける。

だが、おまえ、なぜこの苦悩の谷へ引き返すのか?
なぜ喜びの山に登らないのか
あらゆる歓喜の始めであり本(もと)である、あの喜びの山に?

ってなワケで、ウェルギリウス先生は悩めるダンテを週末の夜の24時間地獄めぐりツアーへ連れて行く。地獄のひどい有様を見せて自省を促そうとでもいうのだろう。この地獄篇にはじまり、煉獄篇、天国篇へと続く。

なんかね、呼ばれた気がしたのよ。このダンテの境遇に自分を重ねたのかもしれない。

歴史の教科書に出てくるので存在は知ってるけど、ようやくその意味が分かった気がした。細部までこだわった凄まじい完成度の超大作なのだ。

  • それぞれの話が短く、ステージ区切りになっている。
  • おまけに冒頭にアブストラクトがあるので状況把握しやすい。
  • ダンテとウェルギリウスのQA形式

となっており、非常に読み進めやすい。
平川氏の翻訳もよいからだろう。他の文庫のヤツもパラパラ目を通してみたけど文語的でものものしいので頭いたくなった。

図書館で一日五歌ずつ読んでいる。さすがに全体となると長いので・・・。
今日は図書館通い三日目なので地獄篇・第十五歌まで読み終えた。
困るとすぐ先生に頼るダメ人間ダンテがこの先どうなるのか楽しみだ。

ちなみに原題はLa Divina Commedia=神聖なる喜劇。コメディーなのだね。