A Perfect Night For Bananafish

だがそれを語るには人生は短すぎる

地頭力(笑)

最近ビジネス雑誌なんかでよくとりあげられる「地頭力(じあたまりょく)」。
なんかイヤなんだよなぁ、この地頭力(笑)(スイーツ(笑)的な意味で)

「デキる人の○○」とか「頭のイイ人の××」とかいうのも買ったら負けだと思っている。まあそう言いながらハック本(笑)とか読んでたりするんだけど。

この地頭力(笑)と併せて出される無茶な問題。
404 Not Found

日本全国の温泉旅館の数は?
東京から大阪までの新幹線でコーヒーは何杯売れる?
全国の家庭に蛍光灯は何本あるか?
東京ドームの容積は?
サッカー場に芝生は何本生えているか?

『地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」』 | Web担当者Forum

シカゴにいるピアノ調律師は何人いるか?
カラスは止まらずにどれくらい飛べるか?
砂浜に砂は何粒くらいあるか?

実際コンサル系の面接試験でこんな問題を出されるらしい。クソ面倒くせぇ。
問題を解くに当たっては

(1)アプローチ設定
(2)モデル分解
(3)計算実行
(4)現実性検証

というのが重要らしい。少ない手持ちのデータでオーダーを見積もる思考実験みたいなもんだな。答えそのものより思考プロセスをみるんだろう。
複数のアプローチで見積もった結果が同じようなオーダーになれば、その正確性はさらに増すだろうね。胡散臭いデータを論理的風に落とし込んで、無理やり納得させる詐欺師みたいな能力ってことか。

上の例は無茶な問題多いけどさ、例えば、飲食店をオープンする場合に最初に皿を何枚用意しておけばよいか?という問題なら現実味が増すと思うんだ。
席の数や皿を置いておく場所、その皿を使う料理の品数、皿洗いにかかる時間や客の回転率、皿が壊れる可能性、皿の製造先に注文した場合どれくらいの時間がかかるか。使い捨ての皿にするか?
まともに計算したら考えることは山ほどある。
だからといって店に隕石が落ちてくる可能性なんかを考慮する人はいないだろう。
商売するつもりなら、店のコンセプトと合った皿のブランドやデザインへのこだわり、それを買うための資金調達、どれくらいで償却できるかなども考えなければいけない。枚数だけ求まっても先へは進まないんだ。

というわけで見積もりする力だけじゃなくて、決断力や交渉力を併せ持つ人材が必要になってくると思うんだ。
本当にその数値が必要なのかという目的を疑う力、自分の出した答えが違ったときにどこがまずかったかをきちんと見分け修正する力、危機管理やセーフティーネットを用意できる力、人脈を活かしてより詳しい人から聞き出す力・・・。

でさ、こんな力を全部持ってる人ってごく限られていると思うのだよ。
適切な人材を配置、育成し、互いに補い合ってこそ会社が成り立つ。
地頭力とやらがなくても他の才能にずば抜けた人だっているはずなんだ。
ってなことをきっちりおさえた上で、このフェルミ推定のような見積もり問題を出しているなら納得できるのだが、なんかただの流行で面白がってるようにしか思えないのだよね・・・。

個人的には、「とんち」や「エスプリ」、「ユーモア」のきいたセンスのある答えをできる人が欲しいなぁ。