A Perfect Night For Bananafish

だがそれを語るには人生は短すぎる

The last installment:「羊をめぐる冒険」

The last installment:羊をめぐる冒険

入り口があって出口がないもの。例えば鼠取り。
「そうだな。鼠が鼠取りになる話。」
「木乃伊取りが木乃伊みたいだな。」
「いや。」2秒ほど考えて、「危険な冒険であることにはかわりないな。」
「ふうん。命取りってわけか。」
「命懸けと言ってくれよ。」
前作から時折「おや?」と思うところがあったが、本作からいよいよ神懸かってきた。
到底現実とは思えない超常現象的な体験へ誘う。
これは歴史年代記ではない。小説だ。
表紙があれば裏表紙がある。
表紙の裏もあるし裏表紙の裏もある。
背表紙はあるが腹表紙は?
「腹表紙があったら本が開けないんだよ。」
「なるほどね。」

そういえば「僕」は国内線の飛行機の中で煙草吸ってたな。
当時は喫煙可能だったんだ。飛行機は全席禁煙が当然だと思っていた。
「世の中は規制する方向に動きたがるんだよ。」
「離着陸時の電子機器の使用も禁止だし、国際線では液体の持ち込みも制限されたよな。」
「300年後には飛行機への人の乗り込みは禁止になってるさ。危険だからね。」
「そうだな。地球に住むことが禁止されてなければね。」
「このまま規制され続けたら・・・」
「だから生き物は進化するんだよ。世代交代してね。住みにくくはならない。」
「いや、人類とかの話じゃない。≪僕が≫だよ。」
「そうだな。悪かったよ。」
「いいさ。細胞レベルではいれかわってる。」

今まで生きてきて何をしたか?そんなのどうだっていい。
今これから何をして生きるか。
もうすぐ出口。

入り口かもしれない。

日記はまだ捨てていない。