A Perfect Night For Bananafish

だがそれを語るには人生は短すぎる

サマー/タイム/トラベラー

サマー/タイム/トラベラー (1) (ハヤカワ文庫JA)

サマー/タイム/トラベラー (1) (ハヤカワ文庫JA)

サマー/タイム/トラベラー (2) (ハヤカワ文庫JA)

サマー/タイム/トラベラー (2) (ハヤカワ文庫JA)

サマー/タイム/トラベラー1
サマー/タイム/トラベラー2
新城カズマ

2006年星雲賞(日本長編部門)受賞作。

昨年ぐらいから気になってて、何度か手に取ったものの買わずにいたら
同僚「あ」が先に購入して貸してくれた。

夏への扉」と「ピート」が登場する時点で、猫SFファンのハートをわしづかみ。
「高度に発達した初夏は、梅雨と区別がつかない」とか「俺の中のゴーストが囁いた」とか「キャッチャー・イン・ザ・ライ」の解釈とか、いろんな引用というかパクリというかインスパイアがなかなか面白い。

少女「悠有」が、走ることで数秒先の未来へ時空間移動するんだが、「時をかける少女」へのオマージュであることはマチガイない。

最初は秀才高校生たちのSFっぽいと思ってたが、1巻後半からズッコケ・シリーズっぽい展開になり、ミステリ色が強くなる。おまけに学園ラブコメ風でもあり、表紙や扉絵の感じからライトノベルに分類されがち。それでもいろんなSF的発想が盛り込まれてて飽きることはない。

夏休みは終わっちゃったけど、この退屈な人生を≪プロジェクト≫としてやってみるのも悪くないな。
次に気になってるTT(タイムトラベル)ものは、「犬は勘定に入れません…あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎」。これは隠れた名作「ボートの三人男」へのオマージュらしい。
って言っておけば、また「あ」が買ってくれるに違いない(笑)