A Perfect Night For Bananafish

だがそれを語るには人生は短すぎる

弓と禅

弓と禅

弓と禅

ヘリゲル博士が日本で自ら体験した神秘的体験を交え、弓道とは何か?禅とは何か?という答えの出ない禅問答に解釈を加える。
ただし、あくまで彼が六年間の稽古を重ねてたどり着いた一解釈で、これがすべてだと思ってはならない気がする。研究書というよりはエッセイに近い。この本を読んだだけでは弓道は極められないし、禅が何かもわからない。
体験したもののみに許される境地だから(と思う)。
宗教とかは興味ないんだが、とりあえずゴチャゴチャ思い悩んだときは、黙想することで解脱できる気がする。眉間の力を抜いて、ゆっくりと呼吸する。弓を射る動作はまさにコレを実践している。座禅に対して立禅と呼ばれる所以。

日本の弓術 (岩波文庫)と内容はかなりかぶってる。エピソードももろかぶり。
だが、本文を読み終えて、追想の章でやられた。特にヘリゲル夫人と小町谷操三氏の追想。今読み返しても泣きそうになる。
この先、疲れたときに何度も読み返したくなると思う。良書。

日本の弓術 (岩波文庫)

日本の弓術 (岩波文庫)