A Perfect Night For Bananafish

だがそれを語るには人生は短すぎる

来る

みた。
kuru-movie.jp

原作未読。原作特設サイトが豪華。
『ぼぎわんが、来る』澤村伊智 特設サイト|KADOKAWA https://promo.kadokawa.co.jp/bogiwan/

Comic Walkerダヴィンチニュースで連載中コミカライズ作品の一部も読むことができる。

各場面的には面白いのだけれど、なんだか理不尽なのである。
同僚の高梨がなぜあんな目に遭うのかわからないし、祖父母のくだりもしっくり来ない。わからない、得体の知れないものへの恐怖といったらそれまでなのかもしれないが、そのWhyがもやもやしたまま終わるので「怖い」という感覚より「???」が強く残る。同じく得体は知れないが、丁寧に伏線回収をしたヘレディタリーの方がよっぽど納得感がある。

恐怖演出とかはあまり興味なくて、むしろ松たか子演じる琴子本人登場時の「悟空が来てくれた!」感とか、お祓いのために全国から宗教の壁を超えて和光のマンションに集結してくるところが茶番じみているけど一番わくわくする。
名スレ 『空を見上げて「バカな・・・早すぎる・・・」ってつぶやいたら』 のようである。もっともこちらは何も始まらないが。

社会生活では薄っぺらい表層の笑顔に隠されている闇が突如SNSなどで噴出し炎上するようなものと思えばよいのかも知れない。ネットワーク上のストレスを溜め込んだパンドラの箱が開いてしまうと、靴を片方落とそうものならワームのように広まり、個人ではもうどこにも逃れられず、得体の知れない攻撃者はあらゆる方面から襲いかかる。本人だけでなく周りの人間をも巻き込んで歪んだ正義により成敗される。こうなると警察や国家を巻き込んで「祓う」必要があるのかもしれない。信じられるのがリアルの痛みというのも、仮想世界へのディスなのか。

伝わりにくい個人的みどころ
  • ボグッ(真琴が千紗の顔に物理攻撃)

BONNIE PINKのEvil and Flowersがお祓いシーンで使われたこと。中島哲也監督といえばBONNIE PINKがよく使われる。そういえば真琴も髪がピンクだな。
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ヘレディタリー/継承

みた。

hereditary-movie.jp

怖い映画はあまりみないのだけれど評判のよさから見に行ってしまった。
われわれはいったい何を見せられているのかという気持ちのまま話は進むのだが、伏線が回収されていく感じはいかにも映画っぽい。
起きていることはとんでもないのに、チョコレートのナッツが入っていないか確認していたり、鼻を打ち付けた後だから匂いがわからないとか妙に納得してしまう。

以下、内容に触れる。
ソロモン72柱の悪魔パイモンの紋章が印象的に使われる。たくさんの謎については公式ホームページにまとまっている。
以下リンクを開くと、確認メッセージののちネタバレへ。親切!

精神障害、アレルギー、てんかん発作といった症状が多数登場し、これらも外部の何者かによる仕業なのかと思うと恐ろしい。
後半からの超常現象的なあたりから逆にこわくなくなっていく。気持ち悪くはあるのだけれども。
むしろ声をかけて近づいてくるおせっかいおばさんジョーンみたいな方が実際にありそうでこわい。

スタッフロールの赤文字が継承されていくところはDNAの転写のようでもあった。もしかしたら赤い文字をつないでいくとなにかのメッセージが浮かび上がるのではないかと思ったけれど、また見るのは億劫だ(こわい)。

ちょうどSSSS. GRIDMANの最終回も見終わって、巨大な怪獣を作り出すアカネとミニチュアアーティストのアニーが、サイズの違いはあれ、そこにセラピー的な恩恵を受けつつも自分ではコントロールできない巨大な闇に飲み込まれる構図は似ているのかもなあと思った。

gridman.net

いま公開している「来る」もそういう意味ではちょっと気になっている。

伝わりにくい個人的みどころ
  • それまで冴えなかったピーターが急ブレーキを踏んで止まったときの顔の突然の男前感
  • パーティー車で帰宅してベッドにもぐりこむピーター(そこで聞く悲鳴)
  • アニーを演じるトニ・コレットのメンヘラ役はまりっぷり。
  • コッ(舌をクリック)

ボヘミアン・ラプソディ

みた。

www.foxmovies-jp.com

QUEENというよりはフレディ・マーキュリーの物語という感じである。
あっという間にスターダムにのし上がり、この先の展開どうすんだろうと思いつつもしっかり泣かせに来る。
さすがに号泣とは行かなかったが、メンバーのもとに戻りウェンブリーでのLIVE AID出演を決めるところからエンディングまで一気に盛り上げてくる。これは胸アツ応援上映で見たらアガるだろうな。ライブ前に実家に立ち寄った後の両親の顔とかでこみ上げてしまうし、大勢の人が歓声を上げる部分にはやはりつられてしまう感情がある。


Queen - Live at LIVE AID 1985/07/13 [Best Version]

伝わりにくい個人的みどころ
  • 電話中のメアリーになでられるねこ
  • 批評家め
  • 玄関に飾られた金閣寺の御札
  • 歓声の津波の空撮