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A Perfect Night For Bananafish

だがそれを語るには人生は短すぎる

虐殺器官

みた。

project-itoh.com

だいぶ内容忘れてしまっていたけど、女性キャラっていたんだな。
ルツィアの殺し文句が真の虐殺の文法みたいな感想。
ラヴィスくん撃ち抜かれ過ぎ。カウンセリングで落とせる恋。

ジョン・ポールを逮捕してアメリカに連行したらアメリカが内戦になっちゃった、
ってな具合に大友克洋の「最臭兵器」みたいな話にならないかなあとか考えたりしてた。

グロいのは原作でも結構キツかったんだけど、やっぱり血がたくさんでるのは嫌だなあ。


原作の感想はこっち。
伊藤計劃「虐殺器官」 - A Perfect Night For Bananafish

伝わりにくい個人的みどころ
  • ハイテクなレジなのにドアだけは手動のお店
  • そのドアを開けておばあさんを通してあげるクラヴィス
  • ブロンドの営業女、物々しく出てきたけど、出てきただけだった。
  • マッチョな主翼
  • 岸からやたら速く離れる船
  • エンディング間際にありがちな「これからどうするんだい」

森見登美彦「夜行」

読んだ。

夜行

夜行

これまでのあほうな感じではなくシリアス。
カンタベリー物語」のような枠物語風形式。「夜行」と題された連作銅版画と神隠し。

画廊から始まり銅版画をめぐる話といえば山尾悠子ラピスラズリ」の影響を感じる。
山尾悠子「ラピスラズリ」 - A Perfect Night For Bananafish
違和感のある世界、オチのない不思議な感覚もどこか似ている。

ジブリアニメ「千と千尋の神隠し」で現実世界からトンネルを抜けてどんちゃん騒ぎの百鬼夜行のような異世界に迷い込み、そこからさらに列車に乗って現実世界に似たパラレルワールド特異点のようなところにたどり着く。
森見登美彦氏のこれまでの作風とは異なるこの作品は、まさにこの感じである。
あれ、今までの森見作品と違う...従来の読者はこの違和感を強く持つためより不安な気分になるのではないか。
作者がこれまでの作品世界に迷い込んだのかはたまた抜け出そうとしているのか魔境を暗中模索しているような印象。

「春風の花を散らすと見る夢はさめても胸の騒ぐなりけり」(西行山家集
直木賞は残念ながら受賞ならず。胸騒ぎはどうですか?別の世界ではバラ色のキャンパスライフを送っていますか?
2017-01-20 - この門をくぐる者は一切の高望みを捨てよ

尾道奥飛騨津軽天竜峡、鞍馬、どれも鉄道に乗って移動するシーンがある。レールの上に乗っているはずなのに、よくわからない世界へたどり着く不安さは人生そのもの。これからも従来作品の世界と、この作品、そしてその先の世界を行ったり来たりしながら新たな作品にたどり着いて欲しい。

メモ
  • 「先輩は解決できることにしか興味ないから」
  • 旅というのは密室のようなもの
  • たとえば子どもの頃、午後にうたた寝などをして、唐突に目が覚めたような感じでした。
  • 「世界はつねに夜なんだよ」

この世界の片隅に

みた。

konosekai.jp

年始に地元で見ようと映画館まで足を運ぶ。
わざわざ時間まで調べて行ったのにシャッターが閉まってて入れなくて。休みとは書いてなかったじゃないか...

というわけでようやく見てきた。

究極といっていいくらいの日常系アニメ。衣食住、そして自然、町並み、物語が細部まで描かれた情報量の多さ。
語られない話がきっちり絵に描き込まれており、読み取れないままに空襲警報に追い立てられる。


働き者だけどおっとりのほほんマイペースなすずちゃんが、戦闘の激化とともに大人になりそして次第に感情を昂ぶらせていくさまがすごい。
何があっても涙を流すことのなかった彼女が、戦闘を締めくくる玉音放送の直後に大粒の涙をボロボロとこぼすのだ。
悔しさなのか、安心なのか、これはよかったのか、何がよかったのか、知らないほうが幸せだったこともある。

劇中は感動している暇などなく、劇場を出たあとにぐいぐいこみ上げてくるものがあった。

伝わりにくい個人的みどころ
  • しみじみニヤニヤしとるんじゃ
  • 鬼ぃちゃんの脳みそ
  • 無理です。絶対無理。ウソです。
  • はー終わった終わった