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A Perfect Night For Bananafish

だがそれを語るには人生は短すぎる

美女と野獣

みた。

www.disney.co.jp


話の筋もオチも知っているので、エマワトソンを愛でる映画と最初から開き直っていた。
ディズニーアニメ版を頑張って再現しているが、あのさあ物語が始まるよというオープニングのワクワク感がどうもうすい。
華やかなんだけどなんだか弾まないというか。
実写になったところでグミとかゴムまりのような弾性がなくなり、現実の物体感が増したせいなのか。全体的に硬い印象だった。
Be Our Guestの色彩の豊かさとかはよかったんだけれど、途中から野獣を見るたびなぜか渡辺徹の影がチラついて集中できない。なんでもっと怖い顔にしなかったのか。最初から優しそうなんだもん。
あの冬の寒い感じもあまり感じられない。例のダンスシーンは大画面だと目が回っちゃう感じで追いつけない。
結局、顔はともかく高い教育を受けてお城を持っているようなヤツはモテるし、あんな美女がやってきたら私だって内なる真の愛が目覚めちゃうような気がする。

などと心のなかでグダグダdisりつつ見ていたのだが、最後のシーンはそんな心の闇を帳消しにされたのでよかった。

ル・フウが敢闘賞。一番おいしい役どころ。


Greek to me - Wikipedia

伝わりにくい個人的みどころ
  • ちょっと後確認しつつなんとか演技する馬。
  • 書斎に入るところ
  • 雪玉くらうベル
  • 新たな性に目覚める三流銃士のひとり
  • 最後のダンスシーンのマエストロの演奏中の顔(とにかくこれだけで満足した)

ゴースト・イン・ザ・シェル

みた。

ghostshell.jp

眉間のしわ

これが記憶に焼き付く映画であった。
スカーレットヨハンソン演じる少佐が始終しかめっ面をしているのだ。
トーのいぬと接してちょっとニヤリとした以外はほとんど笑わず深刻そうに眉間にしわを寄せているのだ。
こちらもつられてやぶにらみしてたと思う。義体のパーツの継ぎ目がちょうどあそこなんだろう。実際パカっと真ん中のとこで分かれているし。

日本語吹き替え版で見たのだけれどよかったかもしれない。
顔の出ない通信音声も「トグサだ」とかわかるから。本作ではトグサ役はほとんどしゃべらないから英語だと誰の声か識別できなかったと思う。
原作コミックはちゃんと読んだことないし、アニメみたのも随分昔なのでパトレイバーともはや記憶が混濁している。
その程度なものだから、思い入れもなく楽しんだかな。前半は疲れててちょっと寝てしまったけれども。それでもとくに差し支えなかった。
ポールに手錠で戦うシーンとか、素子の部屋に帰るシーンなどは攻殻機動隊というよりもMATRIXっぽいなあと感じた。
前の世紀に比べCGが格段に進歩したのに慣れてしまったのでビジュアル的な驚きというのがあまりなくなってしまったのが寂しい。

Yick Cheong BuildingやLai Tak Tsuenといった建造物を見るだけで面白い。
www.atlasofwonders.com

海のシーンはこれ要る?という感じだったけど最後にやっつけた黒幕が水にドボンと行くところで、ああ無に帰るのだなあというところでつながった。

伝わりにくい個人的みどころ
  • スタンガンっぽいやつの軌跡
  • 年中飾られていたであろうおひなさま
  • ピーとなりそうにないヤカンのお湯の沸騰音。
  • 矢印が動く道路(逆に事故りそう)

夜は短し歩けよ乙女

みた。
kurokaminootome.com

昨夜は夜通し作業をしていて半ばふわふわした足取りで映画館へ。毎月14日のTOHOシネマズデーで1,100円。そして今日はMYバースデーでもある。
そんなスペシャルフライデーナイトにひとりでこのような映画を見に行くなど、なかなか乙ではないか、などと冒頭から食べログポエム風グルメリポートの蛇足感で既に暗雲が立ち込めている。

湯浅政明作品の大げさでダイナミックなアニメーションに派手な色彩。まさに動く絵そのものを楽しむ映画である。
バラ色のキャンパスライフなどどうでもよい。成就した恋ほど語るに値しないものはないのだ。
などと斜に構えて眺めていたのだが次第に夜の先斗町に引きずり込まれてゆく。
最大の見せ場にいたっては一体私は何を見せられているのだという気持ちになりながらも、つい心を動かされそうになるというこの屈辱感。
なんとしたことか。歌の力はすごい。一瞬でぼくの心のやらかい場所をしめつけるラ・ラ・ランド。否ラ・タ・タ・タム。
「行き先:先輩」のネコバスといい、手を取りながら空を舞う千と千尋の神隠しエンディング風味といい、宮崎駿愛を感じる。
公開を控える「夜明け告げるルーのうた」崖の上のアレだし。

乙女であるからして、四畳半神話体系の明石さんに見られた色っぽさが薄いのは残念であるが、これも今日ひとつ歳をとってまた青春というものから遠ざかったからに違いない。なにか目には見えない謎の力、そう例えば重力によって突如頭頂に降りてくる恋愛感情のようなものも最早期待できまい。ジャネーの法則により時間は加速し、残された時間はわずかだ。今際の際で見るという走馬灯はぜひこのような大団円で締めくくりたい。そして短い夜を越えて翌朝爽快に目覚めたいものである。

伝わりにくい個人的みどころ